2024年度 オオクワガタ能勢YG　2024産卵シーズン　歓喜と悲哀！！　悲喜こもごも

こんにちは　いろはです。

先日画像の整理をしていると、懐かしい写真を見つけて手が止まりました。
我が家の愛犬『いろは』。
ラブラドールレトリーバー、現在9歳の女の子です。

我が家へ来て間もないころですね。
懐かしい！

トイレを覚えさせるため夜な夜な3時間おきに目覚ましをかけて起床したのは今となっては良い思い出ですが、性格も優しくすぐに環境にも馴染み、たちまち我が家のアイドルとなって子供たちの良き遊び相手でした。
幼いころはヤンチャでいたずらしたりバタバタと走り回ったりしていましたが、そんないろはも口周りには白髪が目立つようになり人間に例えるとそこそこの年齢に。
ここ最近はすっかり大人しくなり寝ている時間が増え、現在も私の傍でぐぅ～ぐぅ～といびきをかいています。

そんな子を眺めながら、ふと…
あとどれくらいの時間を共に過ごせるんだろう。。。
なんて事を考えてしまい…
生き物ゆえにいつか別れが訪れる事は理解しているつもりすが、可能な限り少しでも多くの時間を共に過ごしたいですね。

もうしばらくは元気でいてね、おばあちゃん！

2024年度産卵セットの行方

5月頃よりなぜか鼻とくしゃみがよく出る…
幸いにも私は杉やヒノキの花粉症はほぼ無くそれが原因ではありません。
風邪でも引いたのかな⁇
しかしバ〇は風邪をひかないという通りここ何年も体調を崩したこともなく、元気だけが取り柄のはず…
しばらく原因不明の症状に困惑していましたが、よくよく考えると1つだけ心当たりが！

そういえば産卵セット組んだよね…

ここをクリアしなければ始まらない産卵ステージですが、昨年の苦戦がよみがえり超苦手意識のある我が家。
産卵怖い…産卵怖い…産卵怖い…
黒い卵怖い…黒い卵怖い…黒い卵怖い…
そんな思いからとうとう身体がアレルギー反応を起こしてしまったようですw

そうは言っても避けては通れない産卵ステージ。
そのために多くセットを組んだんだから…と自分に言い聞かせ、不安一杯期待少々で割り出しを行いました。

以下ライン毎のご報告です。
長くなりますのでお時間のある方だけどうぞ。
※2024.05.07の試し割りでいくつか採卵できたラインがありますが、その時の卵は本割り時の採卵数に含めています。

YG24A1ライン

X（旧Twitter）や前回のブログでもご報告しましたが、当初Aライン♂の反応が悪く追加でペアリングを敢行。
その甲斐あってか一発でしっかりと決めてくれました！
当時の記憶が蘇る、思い出深いブリード初年度の羽化個体を使用した唯一のラインから無事に採卵でき一安心です。

YG24A2ライン

こちらも期待のA2ライン。
ペアリング解除後の♀のエサ食いが悪く心配していましたが、そんな不安をよそに一発でしっかりと決めてくれました！
欲が出て途中で材を追加したのは秘密ですw

YG24A3ライン

こちらのラインでは色々と試してみました。
1日で何度も交尾を確認したためペアリング期間を1泊2日に。
初めての菌床産卵。
マットの代わりにキッチンペーパーを使用した簡易産卵セット。

全て簡素化のための試みでしたが、結果としてどれも手応えを得られず…
最終的に昨年同様のセットでいくつか採卵する事ができましたが、あれこれ詰め込み過ぎましたね。
反省…

YG24A4ライン

産む気は…無いみたい…
2度のペアリングで交尾を確認し（上手く掛かっていない可能性は否定できません）、ゼリーの食いも特に悪い訳ではなかったA4ラインの♀。
同腹幼虫の体重がしっかりと乗っていたため期待していましたが材を齧ってもくれませんでした。
しかも産卵セットに投入していた5/1～6/2の間ゼリーに全く手をつけず…
これまでこういった個体に遭遇した事がありませんでしたので新たな課題を与えられたような気持ちです。
う～ん…早期♀の難しさでしょうか…

YG24B1ライン

我が家YG24Bライン♂は、昨年ひろパパ師匠が作出された驚愕の92.9mm同腹個体。
否が応でも高まる期待の中、B1ライン♀がやってくれました！

割れば割るほど卵がザクザク！
それもほぼ1本の材から！
こんなに楽しい割り出しは初めてかもしれません。
怪しそうな卵もほぼ全て孵化してくれたことに二重で驚きました。

YG24B2ライン

こちらはひろパパ師匠とtamushin会長のご厚意により、929同腹×930同腹という我が家にとって夢の様な組み合わせの絶ぇぇぇっっ対に採りたいライン。
私からの強烈なプレッシャーにも耐え、セット投入直後から素晴らしいスタートダッシュ！
1回目の割り出しでは数こそ産んでくれていたものの無精卵も多く…少々焦りました。
再ペアリングも考えましたが、カメラで交尾を何度も確認していたことと♀のやる気も申し分なさそうに見えましたので材を都度入れ替えつつそのままセットを継続。
最終セットまで無精卵が散見されましたがそれ以上に有精卵も産んでくれ、ブリードを楽しむには十分な数を採卵する事ができました。
よ…良かったぁ…

YG24B3ライン

残念ながら採卵する事ができませんでした。
というより産卵セットを組んでから1度も潜らず、♀はずっとゼリーも食べずマット上をウロウロと徘徊しており…
材の入れ替えや再ペアリングを行いましたが状況は最後まで好転しませんでした。
現在は元気でゼリーの食いもよいので、我が家の♀の管理不足が原因かと思われます。
何がダメだったんだろう…
Bezalelさん、我が家のスキルの無さでせっかくお譲りくださった子から採卵することができず申し訳ございません…泣

YG24B4ライン

こちらは早期♀を使用したラインでしたが残念ながら採卵することはできず…
当初は嫌々材を齧っているような感じでしたが、最終のセットでは♀のエンジンがかかり期待しました。
産卵痕はたくさん見受けられたものの全て空砲＆無精卵で有精卵は見る事ができず…
早期♀、難しいです…

YG24B5ライン

こちらの早期♀、YG23B1-09は初めての自己ブリ個体からの早期♀という事でワクワクしていましたが、後食してからのコンディションがイマイチなように見えたため、予定していたペアリング期間を少し後ろにずらしました。
それに伴い産卵セットを組んだ時期も他ラインより遅くなっています。
それが功を奏したのかは分かりませんが、少ないながらもなんとか採卵する事ができました。
♀のコンディションってやっぱり大事なんでしょうか⁈

YG24C1ライン

YG24Cライン♂はひろパパ師匠YG22E2-12の顎スライケメン個体を使用したライン。

C1ラインは90mmUP2頭というtamushin会長22YGE1ライン♀を使用していますので、こちらもなんとか採りたいところです。
そんな思いが通じたのか、ペアリング時の交尾確認こそできませんでしたが越冬明けのからペアリング解除後までエサ食いは絶好調！
『早く産ませろ‼』と言わんばかりの雰囲気に自ずと期待も高まります。
そして産んでそうな産卵木！
しかし…産卵痕はたくさんあるものの、空砲多数で採れた卵は少数という結果に…
再ペアリングも考えましたが、爆産した他ラインによるキャパの関係もあり断腸の思いで終了としました。
採れた卵がほぼ有精卵たったのはありがたいですね。

YG24C2ライン

C2ラインははるさんからお譲り頂いた91.6mm同腹♀を使用。
こちらもなんとか採卵したいところでしたが、1回目の産卵セットは材を齧らず嫌な汗が…
再ペアリング後の2回目のセットでは齧り始めてくれましたが、割り出し時には空砲連発でノックアウト…
ペアリング期間に一度も交尾を確認を確認できませんでしたので相性が良くなかったんですかね…⁇
うぅぅ…はるさん、採卵出来ず申し訳ありません…泣

YG24C3ライン

こちらの♀、産む気はあったようなんですが…
最終的に産ませることができませんでした。
産卵セットを3度組みましたが、そのたびに環境が変わったのがいけなかったのかも⁇
落ち着いて産卵に集中させてあげられなかったような気がします。
ごめんなさい…

YG24D1ライン

このD1ライン、種♂種♀ともに超素晴らしい同腹を持つ個体ですので是が非でも採りたいライン！
ペアリングでは何度も交尾を確認する事ができ順調すぎるほど順調。
その後のエサ食いもゼリー交換の度に完食しておりホッと一安心。
産卵セット投入後も一目散に材を齧り出す見事なスタートダッシュを決めてくれ口元も自然に緩みます。
そして期待いっぱいで迎えた割り出し当日！
“これ産んでるよね！”な材をニヤニヤしながら割り出すと…

…ん⁇
…あれ⁇
……無い…無いよ…
・・・・・・・・・・
ございませんでした…

慌てて再ペアリングを行い再度セットへ投入するも状況は変わらず…
計4度の割り出しで産卵痕は全て合わせると70は下らなかったと思いますが、残念ながら採卵することは叶いませんでした。
産む気は満々だっただけに悔しいですね…
師匠、せっかくお譲りいただいたスーパーな子から採卵する事ができず申し訳ございません。

採りたかったなぁ…

YG24D2ライン

こちらも期待のライン（我が家はどのラインも溢れる期待でいっぱいですが）のため、なんとか採りたいところです。
ペアリング、その後のエサ食いも良く順調。
”さあ！行ってらっしゃい！”と産卵セットへ投入した数日後、そぉ～っと覗いてみると

足をばたつかせながら頑張ってましたw

そして割り出し。

ざわざわ…
ざわ…ざわ…

！！！！！
爆産！！
圧倒的爆産！！

“うわっ！近っ！！危な～”などと嬉しい悲鳴をあげながら
『大ぉ～らん小ぉらぁんんが、ざぁ～っくざぁ～っくざっくざくぅぅぅ～』
と鼻歌まで交じり、夢中で割り出しを堪能しました。

割り出し楽しい…！
割り出し楽しい…！

YG24D3ライン

こちらも初回は菌床産卵を試してみましたがやはり結果は芳しくなく…
もう少し菌床産卵について勉強しなくてはいけませんね。
再ペアリング後はホダ木を使用した産卵セットを組みましたが、初回と同じく空砲が目立ちました。
環境の変化がストレスになったのか、それともこのラインもC2ライン同様ペアリングを確認できていませんでしたので、相性が良くなかったのか…
難しいです…

Bezalelさん、B3ラインに続きお譲りいただいた貴重な♀から採卵できず本当に申し訳ございません…
嫌いにならないでくだ…さ…い…泣

YG24D4ライン

こちらは昨年我が家で羽化した58mmという大きな♀を使用したライン。
”大きな♀は産みにくい”というご報告をよく拝見していましたので恐る恐るのセットでしたが、そんな心配をものともせずにしっかり一発で決めてくれました。
BIGなママからのBIGな子たちを期待したいと思います。

YG24E1ライン

こちらは今季の『80mmから特大を目指す』ライン。
これまで菌床を使用した産卵セットは上手くいっていませんでしたが、このラインが唯一成功してくれました。

いつ見ても丸い卵は良いものですね！

そしてこのラインは何度も交尾が確認できたためペアリング期間を1泊2日としたラインです。
短期間のペアリングでもしっかりと産卵してくれたのは嬉しい限りです。

産卵ステージを終えて

2024年度は全17ラインの産卵セットを組みました。

各ラインからの採卵数は次の通りです。

総数なんと278卵！！

無精卵や孵化しない卵もありましたが、ほとんどの卵から初令幼虫を見る事ができました。
孵化したての幼虫はかわいいですね。

まだ卵の殻を被った幼虫も。

これまでにない採卵数に驚きを隠せませんが、今季は採れないラインの事を想定し多めにライン数を組みました。
採卵目標ライン数を6割～7割と設定しましたが実際には.588。
昨年と比べ成功率はUPしましたが目標値には届かず…
まだまだ勉強不足を痛感しています。

そして今季は産むラインと産まないラインの差が極端でした。
本割り時に40卵もの卵を見る事ができた爆産B1、D2ラインをはじめ、30卵以上採れたラインも2つ。
9日間で18卵採れたE1ラインですが、当初はマット上を徘徊していたことやキャパオーバーの懸念からセット解除したことを考えると、再度産卵セットに投入していれば爆産ラインになっていたのでは⁇なんて思っています。
産む♀は産む！を体感できた今季の産卵シーズンでした。

その反面、初回のセットで産まなかった♀はその後どうやっても産ませることができず課題も残りました。
再ペアリングから見事に採卵されているブリーダーさんもいらっしゃいますので、やはり我が家は何かが足りないのかと…
もう一度、羽化後からペアリングまでの管理を見直してみようと思います。

それに昨年は見かけなかった材を齧らない子が今季は多数。
産卵ステージ最後まで齧らなかった♀もいました。
材を齧ってもらわない事にははじまりませんので、♀のコンディションの見極め、さらには遡ってペアリング時の雰囲気などが大切なのかなと感じます。
来季はこういった点に注意して、少しでも成功率を上げる事ができれば嬉しいですね。

ただ今期の産卵シーズンはあれこれといろいろ詰め込み過ぎ、結局何が良くて何が悪かったのか分からなくなってしまった部分もありましたので、その点は反省して試行錯誤できればと思います。

採卵できた卵の中には無精卵や膨らむけれど孵化しない卵もありますし、我が家の幼虫をご希望くださり何頭かは里子でお譲りさせていただきましたので今季のブリード頭数は上記の限りではありませんが、それでも240頭前後の大所帯になりそうな2024年度ブリード。
我が家の限界点を捜し求める1年になりそうです。

悲喜こもごも、楽しくもあり課題も残る2024年度の産卵シーズンでしたが、十分にブリードを楽しむことができる数の幼虫も採れましたので合格点…かな⁇
今季もエンジョイブリード！で頑張ります！！



ダラダラと長い記事になりましたが、最後までお読みくださりありがとうございました。